補修作業




西暦2000年ごろまでは欠品パーツはほとんどなく、必要な部品をそろえることができていました。
当時は注文時にパーツの在庫がなくてもバックオーダ扱いのパーツの場合、注文数がある一定量に達すると再生産してくれていました。
メインハーネスをバックオーダで注文をだしていたところ、1年半ほどたってから、
メインハーネスが入荷したとの連絡がありましたが、今ではバックオーダー扱いとなるパーツはほとんど見かけなくなりました。
近頃は「欠品パーツの嵐」と言われるほどパーツが出ないと聞いていたので、
今回の作業で必要と思われるパーツを注文してみたところ、やはり「欠品パーツの嵐」でした。
パーツの供給状況からすると、このCXターボは他人に進められるバイクでないことが痛感できました。
今回の作業で必要なパーツ類は過去に購入していたので、それらを使って作業を進めることにしましたが、
それでもホース類のパーツは持っていなかったので、代替品を探して作業を進めることにしました。
見つけた社外品は性能的に問題ないかどうかは、お店の人に確認しながら慎重に選んでいますが、
ほんとに問題がないかどうかは誰も保障してくれないので、リスクを背負っての作業です。
今後、20年はエンジンを下ろさなくてもいいように、
エンジンまわりのホース類はできる限り交換したいと思っていましたが、
代替品が見つからなかった場合は、古いパーツをそのまま使用しました。


補修パーツ  


このパーツを交換するために今回エンジンを下ろしました。

溶けたコネクタを外し直結しているCXターボオーナーの方が何名もいますので、無理してコネクタをつける必要はないかもしれません。
しかし、カプラーが溶けてしまう根本的な原因は何なんでしょうかね?




ガソリンホース  
ガソリンホースは3種、4本使用している。パーツ注文したところ全て欠品であった。
1)金具付きのホース・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・代替ホースは見つからなかったので、古いホースを再使用。
2)太いホース・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・代替ホースは見つからなかったので、古いホースを再使用。
3)細いホース・・・・・・・・・・・・カワサキのガソリンホースを代替品として使用した。___________
このホースは全て同じ内径のホースに統一してほしかった。

このフィルタはパーツリストに載っていないので、存在を知らない方もいるかと思いますので、
CXターボオーナーの方は、ゴミが詰まっていないか一度確認をされたほうがよいかと思います。

「92191-1220」チユ-ブ,7.5X13.5X610
「92191-1456」チユ-ブ,7.5X13.5X900



ラジエータホース  
ラジエータホースは4種、4本使用している。パーツ注文したところ、3種は欠品であった。欠品の3種は古いホースを再使用しました。
内径25mm・・・・・・・・・・3種
内径28mm・・・・・・・・・・1種
内径25mmのホースに統一してほしかった。

社外品のラジエータホースは真直ぐなので、うまく曲げられる方法を見つけたら、再チャレンジします。

内径はほぼ同じですが、社外品は外径13mmに対し、ホンダ純正は外径12mmです。

この「謎のパーツ」は、オリジナルのCX650TURBOにはついており、2種類の存在を確認しています。

この2種類です。



ホース  






この社外品の赤のシリコンホースは5kg、290℃まで耐えるそうです。




指で押すとホースは割れています。


内径「6mm」でも問題なさそうです。


水まわり  





インシュレータ  


サージタンクは外側だけでなく中も「黒」塗装されてます。
中はオイルでしっとりしており、サビはなかったのでそのままにしています。

振動でネジの緩みには注意する必要はあります。



パーツ  


アクセルワイヤー(2種)、クラッチワイヤー、チョークワイヤーは全て欠品でした。
スピードメータケーブル(44830-MC7-000)だけはありました。
ケーブル類は再生してくれるショップを雑誌などで見かけますので、あまり心配する必要はありません。

このセルモータへの黒の配線は品番変更され、少し長くなっているが、交換してからはセルモータのまわりよくなった気がする



自家塗装  


工芸うるしは「本うるし」ではなく「合成うるし」なのでかぶれません。








このカバー類は全部欠品であったので、腐食の進行は止めなければならない。



メッキ  
クラッチカバーの腐食が気になっていたので、他のパーツも含めてメッキしました。

ヘッドカバーはメッキでピカピカなので「黒」塗装しないでこのまま使用します。

元の「赤」塗装はきれいに落ちてメッキさています。

一番気になっていたクラッチカバーもこのとおりピカピカです。



マスキングゾルを使いマスキングしています。

何度も塗装し、厚めの塗装にします。
この「赤」は、カワサキ750turboの「ファイヤークラッカーレッド」にしました。

組上げ  


リヤカバーを外すときは、ギヤシフトがリヤカバーについてくるので、注意すること。(バネを伸ばしてしまったのはこれで2回目)

クラッチカバーは初めて外しました。昔のガスケットはアスベストが入っていたと聞いた記憶があります。
(昔のブレーキパットにもアスベストが入っていたと聞いた記憶があります)

オイルフィルタは今年の1月に替えたましたが、放置していたのでホコリをかぶっていたので交換しました。



「秘蔵っ子のCX」は、状態を確認するために年に1〜2回エンジンをかけています。見てのとおりサビが進行していますが、
エンジンノイズはとても静かです。一応これでも新車なので。
今回、数年ぶりに車庫の中を移動させたところフロントブレーキが固着していました。
リヤブレーキは既に固着していたので、これで前後とも固着です。

ステンレスメッシュのオイルホースを取付ける際に、ホースを曲げなければならなかったので、
おもいっきり曲げたところ、ステンレスがブチブチいっていました。オイルモレが少し心配。

細かい失敗はしていましたが、今回の失敗は一番大きいです。


近所を少し走りましたが、見える範囲ではラジエータ液が2箇所でモレていました。
タンク下のラジエータホースもチェックする予定です。エンジンノイズがうるさくなったような気がします。
ユーザ車検を受け終わるまでは、トラブル防止のためにやさしい運転を心掛けているのでフル加速はまだしてません。
発電もしているので、古いバッテリーでも使用可能でしたが、ユーザ車検のときには予備バッテリーや工具を持って行く予定です。

ラジエータの液モレは締め付けて対応しました。




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